椿「まぁ今あんたの周りにあんた以上に強い男がいないから、夢見るのも仕方ないとは思うけど、そんなこと言ってたらいつまで経っても彼氏なんてできないよ」
主「そんな言い方しなくてもいいじゃん。いつかは私より強い人現れるかもしれないでしょ」
椿「現れたって、今のあんたじゃ絶対無理だから。剣道部でもないのに常に竹刀持ってるなんてどう考えてもおかしいでしょ」
主「それは……」
椿「とにかく、もっと女の子らしくならないと無理だって」
主「仕方ないでしょ。剣道は竹刀や木刀がないと戦えないんだから。世の中何かと物騒だし、いざって時のために武器は持っておかないと危険でしょ!」
椿「まずそう言ってるあんたが危険よ」
呆れてため息を吐く椿。
失礼な奴め。
私に好意を示してくれる人がいつか現れるかもしれないのに。
まぁでも、現れたとしても私には人並みに幸せになる資格なんてないんだけどね。

