名「何の用だ?」
男「怪しいなと思ってつけて来て正解だったよ。ついでに隊士達も先に行かせて正解だったね。きっと君が相手ならすぐ斬り殺されるだろうから」
そう言って男が刀の柄に手を伸ばす。
こちらも刀に手を伸ばそうとした時、頭の中に馬鹿の声が響いた。
蛍(ストーップ!)
大声で頭がガンガンと痛み、頭を押さえる。
名(この馬鹿女、煩いんだよ)
蛍(そうでもしないと斬り合い始めちゃうでしょ)
名(見ろよ、相手は今にも斬り掛かって来そうだろ)
頭の中で言い合っていると、男が刀を抜いて斬り掛かって来る。
舌打ちすると、なんとか避けて刀に手を掛けた。

