歪な二人を結ぶ嘘




男達が反対方向に向かったのを見て歩き出す。



男「よかったのか?折角の忠告を無視して」



路地から声が聞こえてそちらを見る。



名「必要ない。死ぬのはお前だからな」



一瞬の出来事だった。



余裕そうに話しているのが悪い。



そう思いながら男の首に手を当てて脈を謀る。



脈が完全に止まったことを確認すると、歩き出した。



そのまま路地を出る。



男「へぇ、君すごいね。辻斬りを一瞬で斬っちゃうなんて」



楽しそうな声が聞こえて振り返ると、先程の男が家に凭れ掛かっていた。