歪な二人を結ぶ嘘




男の後ろにも数人男がいた。



面倒臭そうだから男を無視して走り出そうとするが、手を掴まれる。



男「やっぱり謝らないの?」



名「離せ。お前に構っている暇はない」



男を睨むと、相手も同じように僕を睨んでいる。



先程まで聞こえていた足音が聞こえなくなって、舌打ちした。



掴まれていない手で男の手を叩く。



男は手を擦りながら話した。



男「昼間あった時とはまるで別人だね」



男を無視して辻斬りがいる方へ歩き出す。



男「最近ここらへんは辻斬りが出るから気を付けたほうがいいよ。君みたいに常識足らずな子は何言って相手怒らすか分からないから特にね」



名「そんな忠告は必要ない」



男を一瞥して歩き出す。



死ぬのが怖くて殺し屋が務まるか。