男「まぁ別にいいけど。君子供なのにいい着物着てるね」



着物に食いつかれて目が泳ぐ。男性は私を見て怪しんでいるようだった。



男「まぁ今は隊務中じゃないから見逃してあげるけど、もし隊務の時にあったら迷わず斬るから覚悟してね?」



相手の男性はそう言って笑うと歩いていく。



その後姿を見つめていると、舌打ちが聞こえた。



名(何が斬るだ。子供がいい着物着てるだけで何で斬られなきゃいけない訳?あいつ頭おかしいんじゃないの?)



蛍(まぁまぁ落ち着いて。ぶつかってすぐ謝らなかったから、ちょっと気分悪かったのかもしれないでしょ)



名(そうだとしたらあいつかなり大人気ないけどね)



名無しが不機嫌なったため、何とかご機嫌を取りたかったが、お金がないから何も買えないし諦めて放っておくことにした。