名「何? このデブ猫」



神『神様相手に失礼だぞ。折角君達の願いを叶えてあげようと思ったのに』



蛍「神様って本当に?」



名「信じるの?本当に神様な訳ないじゃん。ちゃんと考えたほうがいいんじゃない?」



神『本当に神様なんです。失礼な子だね』



名「他人は疑えって教えられて生きて来たからな。神様ならそれくらい知ってて当然だろ?」



神『もちろん知っているよ。君の本名も君達がどうして同じ体に入ってしまったのかもね。君は隠しておきたいようだから、その話は今はしないで置いてあげる。それより私の話を聞いてもらってもいいかな?』



蛍「なんですか?」



私が自称神様の話を聞こうと思っていると、名無しが肩を掴む。



名「正気か?猫だぞ?」



蛍「でも聞いてみないと分からないでしょ。本当に神様なら私達を助けてくれるかもしれないし。それに神様が人間の姿をしているとは限らないでしょ」



名「確かに」



名無しは意外にも素直なところがある。



だから正直乗せるのは簡単だ。