歪な二人を結ぶ嘘




名「……いっ……る……。……い、……たる。おい、蛍起きろ!」



蛍「名無し!こんなところで何してるの?てかあんたそんな見た目だったんだ?」



目の前には黒髪ロングのストレートで切れ長な目をしたいかにもきつそうな美少女がいた。



そう思った後、全て名無しに筒抜けなことを思い出してハッとする。



しかし名無しはこちらを窺うように目付きを鋭くしただけで、何も言わなかった。



聞こえてない?



名「あんた今絶対僕のこといかにもきつそうな女とか思ったでしょ」



蛍「やっぱり聞こえてた!」



思わずそう叫んだ。