いきなり、美咲に抱きつかれ、泣かれた。

「おい、美咲?」

「いっちゃん、ずっと会いたかった・・・。いっちゃん、まだ私のこと好き?」

「当たり前だろ?でも、俺は今障害者だから、美咲に迷惑掛ける」

「そんなことないよ!いっちゃん、うちらより戻そ」

「ああ」

俺は付き添いをしていた8つ下の弟・煌羅-キラ-にあることをこっそり頼んだ。

「分かった。今日、樹退院だろ?俺が車出すから、今のことは広斗に頼んだ。兄貴、今日、自分の分も取りに行くって言ってたから」