特殊な恋

私と美樹はある日、市立病院のリハビリ室を訪れていた。私の兄・和美-カズミ-のリハビリを手伝うために。

「お兄ちゃん!」

「美咲!悪いな。俺が現場で骨折しちまったから」

お兄ちゃんは建設現場で働いている。

「ママ、どこみてるの?」

私はあるリハビリ患者に目が行った。

え、まさか・・・

「もしかしていっちゃん?」

「み、美咲か?」