赤メッシュのヤンキー少女が、フツウに恋をしてしまったら…



「内山に奢って貰わなくて良かったのか?」


学校を出た後、翔希が放った第一声はこれだ。

は?何考えてんの?
その言葉を飲み込んだ。


「別にいい
あの子お金ないって言ってるのに買いに行かせたくなかっただけ」

そう言うと、いつも通り咲は優しいなと返ってくる。


優しいって何だろう


一番安いロールパンを買いに行かせることも
ただ晴のイジメを見ていることもわたしの優しさなのか?


翔希は何も分かってない