「で…でも、お金ない」 晴がやっと重い口を開いた。 「じゃあ万引きしてこいよ」 バレないバレない 誰もお前のことなんか見てない ぎゃはははは! 飛鳥は高笑いをする。 周りもわたしらの悪口を言うだけでなんにもしない しょせん、わたしらと同じことをしてる。 (帰りたい…) 早くこの場所から去りたい 誰かをイジメたくない そう思うのに動かないこの体はなんなんだろうか?