赤メッシュのヤンキー少女が、フツウに恋をしてしまったら…

「咲…いったん止まって」

「やだ!」

「いいから止まれっ!」


初めて聞いたハルの大声にびっくりして立ち止まってしまった。


「こっち向け…」
「無理!」
「いいから!」


言ってる本人も慣れてないような口そぶりだった。
わたしはゆっくりとハルの方を向いた。