「ほんと、泣き虫なのは変わってないな…」 そう言ってハルは近づき ぽん わたしの頭の上に手を乗せた。 くしゃくしゃ まるで犬を可愛がるかのように撫でる 昔とはもう違う 大きくて骨ばっている手 いつからこんな頼りがいのある男の子になったんだろう… 「ハル…ありがとう…」 「あ、でも勘違いしないで」 ん? 頭の中がハテナでいっぱいになる。