「明日でこの国ともお別れですから。 雲のほとんどない空をよく覚えておきたいです。」 そう、つぶやくと。 「お前、王様には会ったことあるのか?」 「いいえ、舞踏会ではじめて!」 夜空から目を逸らして 兄様を見つめると 兄様はまた眉間にしわを寄せて 「仮にも、嫁に選ばれてしまいましたー。なんてことがないようにな。」 そう、当たり前のことを言うように、 私に言った。