キリ兄様の顔を抱きついたまま見上げると 自然に引き剥がされた。 ちぇ。 「母上が体調崩してな。ジジイが来れなくなって。 代わりに。」 そう、片眉を吊り上げて ひどくめんどくさそうに言った。 「なるほど…。 でもじいじより兄様の方が嬉しいです!」 そう言うと 「ん。」 とだけ言ってお兄ちゃんは私の頭を撫で回した。 これは照れているだろうなぁと 思いながら 兄様の腕の中で私はにやにやと笑っていた。