「あのさ、私が好きって言ったら困る?」
「え、何を?」
そうとぼける君。
でも、私は決意したんだ。はっきり気持ちを伝えるって。
例え、この関係が壊れてしまったとしても。
悩んだけどね。好きだから壊したくないし、
でも気持ち伝えたとこで壊れないって…信じることにしたんだ。
「何って君のことだけど。困る?」
「私…?でも、女だよ?私。」
「知ってる。でも、好き。困る?」
「え、あぁ、私も桃のこと好きだけど…」
「あー、ごめん、言葉足らなかったね。そういう好きじゃない。likeじゃなくてloveの方。」
「本気…?」
「本気じゃなかったら告白してない。」
「んー、困りはしないよ。」
「そっか、、ならいいんだ。」
私は満面の笑みで君に抱きついた。
「うわっ、ちょ、抱きつかんでよ。」
「ごめん。もう無理。これからは積極的に行くから。覚悟しててね。」
「は、え?」
「この世で好きなの君だけだから。めっちゃくちゃ愛してる。」
君は照れた。
「今すぐつき合ってとは言わない。けどずっと一緒にいてくれる?私が君のことloveとして見ていても。」
君は少し迷ってから
「いいよ。」と言ってくれた。
そして、小さな声で
「私も好きって言ったじゃん。」と呟いた。
私はそれを聞き逃さなかった。
幸せで幸せだった。
「苺の可愛いとこ、優しいとこ、少し抜けているとこ、がんばり過ぎちゃうとこ、全部好きだよ。誰よりも愛してる。苺にキモイと思われても引かれても私は永遠に愛し続けるからごめんね。先に謝っとく。」
めっちゃくちゃ褒めたせいか苺の顔は名前の通り真っ赤だ。
「苺真っ赤(笑)」
そう笑うと
「うるさいっ!!」と言われてしまったが、
ほんとに気持ち伝えて良かったと思う。
だって今でも一緒にいられるんだもん。
付き合ってるわけじゃないが、気持ちを伝えたことで悩みもなくなったし、スッキリした。
そして、何より幸せだ。
今日も明日も何十年後の未来も私は誰とも付き合わず君だけを誰よりも愛します。
end