最初で最後の恋だから。ーセンセイー

「悪い。
今日は勉強しに来たんだったよな。
どこか解らない所あるか?」

「数学が解らなくて。」

教科書を開いた。

古賀君は一生懸命教えてくれたけど半分も頭に入らなかった。

「・・・この辺にするか。」

「教えてくれてありがとう。」

汗をかいたミルクティーに口を付けると甘い。

「ミルクティーが好きなんだな。」

「うん。」

「ミルクティーとチョコレートがあればご飯が要らないくらい大好き。」

「チョコレート?」

「うん、持ってるけど食べる?」

「一つだけ。」

チョコレートを渡すと古賀君は口に放り込んだ。

「・・・甘いな。」

「それが良いんだって。」

「辛いことがあっても癒されるよ。」

「辛いこと、か。
・・・そう言えば最近は小西のヤツに何かされたりしてないか?」

「最近は何もないよ。」

「何かあったらすぐに言えよ。」

「うん。」

嘘の恋人。

終わらせなければと思いながら、独りになるのは怖いと思う自分勝手な私がいた。