最初で最後の恋だから。ーセンセイー

商業高校にいると検定試験にお金が掛かる。

進学するにも就職するにも検定試験はポイントになる為なるべく多くとっておきたかった。

けれど母親には言えずこっそりアルバイトをしようと思っていた。

学校の校則ではアルバイトは禁止だから家の近くのパン屋さんで夏休みの間はほぼ毎日働く予定になっている。

(その前に期末テスト)

「ねー、ゆずちゃん。
夏休みの予定は?」

「・・・アルバイト。」

「アルバイトっ?!」

「声が大きいよ。」

「いいなっ。
紗智も何かバイトしよかな。」

「その前に期末テストだよ。」

「そうだった。
やだなあ・・・期末テストっ!!」

ポンと手を叩いて紗智がにっこりした。

「一緒に勉強しようっ。」

「いつもしてるじゃない。」

「違う違う、哲君も一緒に。
哲君の家で勉強会~。」

「決定!!」

古賀君の居ないところで予定は組まれてしまった。

(良いのかな)

私の心配をよそに紗智は嬉しそうだった。