最初で最後の恋だから。ーセンセイー

(ええと)

さっき教えて貰った所を再度解いてみる。

答え合わせをすると合っていた。

分かって当然なのだが嬉しかった。

夕暮れまで他の教科をやらず数学の勉強に没頭した。

(そろそろ帰ろうかな)

「ゆずちゃん、みーつけたっ!!
図書館にいないから探しちゃった。」

「どうかしたの?」

「明日の数学のテスト範囲で解らないところがあって。」

パンっ、と両手を叩いて紗智は拝んだ。

「ゆずちゃん、教えて~。」

「無理だよ、私だって先生に教えて貰ったんだもの。」

言ってからはっとした。

誰にも言うなよ、と言われていたんだった。

「えー、松永先生職員室いなかったよ??」

紗智は松永先生の事だと思ったらしい。

「じゃあ、一緒に哲君トコ行こうよ。
クラスメートと自習してるって言ってたし。」

「邪魔しちゃ悪いよ。」

「大丈夫。」

強引に紗智に連れられて私は教室に向かった。