最初で最後の恋だから。ーセンセイー

ミルクティーは甘かった。

いつもより甘く感じるのは気のせいだろうか。

「ゆずちゃんの好きな人、分かっちゃった!」

ニコニコしながら紗智が言う。

ゆずちゃん、伊藤が好きなんだ~。」

(私が、伊藤先生を好き?)

「応援したいけど、でも・・・。」

うーん、と何かに悩んでいる紗智をそっちのけで私は自問自答していた。

先生は優しいし温かい。

先生の笑顔を見たいと思う。

これが恋なら、そうかもしれない。

恋なんて本の中だけの事だと思っていた。

現実に自分に恋が降ってくるなんて。

「今、伊藤のコト考えてたよね??」

かあっと顔が熱くなった。

「恋する乙女の顔してたもん。」

それ以降は勉強にならなかった。