最初で最後の恋だから。ーセンセイー

4限目は中国語。

国際クラスになって増えた科目の一つ。

授業は特別教室で行われる。

日本語でもなく英語でもない言葉。

最初は戸惑ったけど授業を重ねる毎に楽しくなった。

「再見」

授業が終わって教室への帰り道に先生を見つけた。

先生はたくさんの女生徒に囲まれている。

(今更だけど先生ってモテるんだな)

「あたしの先生を盗らないで、って感じだね。」

後ろから投げ掛けられた声。

「水沢さん。」

「あんた解りやす過ぎ。」

「そうかな。」

「私じゃなくても解るよ。」

「本人だって気づいてるんじゃないの。」

「気づいてると言うかフラレてる。」

どうしてかあかりには心の内を隠す気にならなかった。

「今日はお昼どうするの。」

「地面濡れてるし屋上で食べるつもり。
良かったら一緒に食べない?」

「いいよ。」

一端教室に戻りお弁当を手にあかりと屋上に向かった。