最初で最後の恋だから。ーセンセイー

「同行会に格下げにならなくて良かったね。」

「うん。」

紗智の顔はどこか浮かない。

「どうかしたの?」

「ゆずちゃんがいいならって言ったけどやっぱり。」

「水沢さんのこと?」

「ゆずちゃんは本当に大丈夫なの??
ゆずちゃんにヒドいコトした人のカノジョなんだよ。」

紗智はアイツの過去を知らない。

言うべきかどうか迷ってやめた。

「大丈夫。」

「ゆずちゃん・・・。」

「後輩も出来たんだし、皆で仲良く活動しよ。」

「そだね。」

「一番最初は皆で何かしたいね。」

「それならやっぱりお菓子作りかな〜。」

「何が良いかな?」

「簡単なものがいいかも。」

「クッキーとか?」

「何種類か作ってティータイムにしようよ。」

紗智の言葉に頷いた。

バス停について紗智と別れて家に向かった。