ノックをしてドアを開けると先生がこちらを見ている。

「先生、用事って?」

「家庭科部の事なんだが。」

「汐見たちが卒業して5人以下になってるからこのままだと同好会になってしまうんだ。」

「新入生の勧誘をしなさいってことですよね?」

「新入生でなくても構わないんだが。」

「解りました。
紗智とも話してみます。」

「よろしくな。」

お辞儀をして国語科準備室を後にした。