「・・・進展はあった?」

「クリスマスプレゼント渡したくらい。」

「このまま卒業まで待つのか?」

「私が生徒の間は、迷惑になるから。
でも。
諦めないってクリスマスに宣戦布告したよ。」

「そっか。」

古賀君はそう言うと黙ってしまった。

「古賀君?」

「黙ってるのは卑怯だから。
・・・伊藤彼女いないって。」

「え?」

「クラスの女子が騒いでて聞こえてきたから。」

「そうなんだ。」

それじゃ、あの星形の灰皿は誰からのプレゼントなんだろう。

「ゆずちゃん~。」

考えに耽っていると紗智が小さな紙袋を差しだしている。

「クリスマスプレゼント!!」

「開けていい?」

「うん!!」

「わあ・・・可愛い。」

中に入っていたのはドット柄のシュシュだった。

「もしかしてこれ手作り?」

「ピンポン。
ゆずちゃん、よく解ったね??」

「黒と白のドットはよく見かけるけど青と白のドットって珍しいから。
ありがとう、紗智。」

私は紗智へのクリスマスプレゼントを鞄から取り出した。

「これ、紗智に。」

「わあ、何だろう~??」

紗智へのクリスマスプレゼントは紅茶だった。

「アップルティー?」

「違うよ、アールグレイ。
一番お気に入りのなんだ。」

「ありがとう、ゆずちゃん。」

プレゼントを交換した後は4人でゲームをした。

初めてのクリスマスパーティはとても楽しかった。