最初で最後の恋だから。ーセンセイー

期末テストまでの間は家でも学校でも勉強漬けの日々だった。

努力は報われるという言葉を実感できたのはテストが返却された日。

「ゆずちゃん、嬉しそうだね。」

「うん。」

「テスト、良かったの??」

「数学がね、思ったより良くて。」

「ゆずちゃんすごく勉強してたもんね。」

「とりあえず一息つけるかな。」

「期末テストも終わったし、クリスマスと冬休み目前だねっ!!
ゆずちゃん、クリスマスの予定は??」

「イブはプレゼント渡す・・・けどクリスマスは予定なし。」

「家族でクリスマスパーティしたりしないの??」

「しないというかしたことない。」

「ええっ!!」

「決めたっ。」

紗智がぽんと膝を叩く。

「哲くんちでクリスマスパーティしよっ。」

「また・・・。
古賀君いないのに急に決めたら迷惑だよ。」

「大丈夫、ちゃんと話すから。」

「でも。」

私が反論しようとすると紗智の顔が曇る。

「だって聖とクリスマス一緒に過ごしたいんもん。」

「約束してたんじゃないの??」

一緒にイルミネーションを見に行く、と喜んでいたはずなのに。

「イブは一緒に出掛けるけどクリスマスも一緒にいたい。」

いつでも傍にいたい。

そんな女の子らしい願いを誰が断れるだろう。

「解った。
でも、古賀君がいいって言ったらだよ。」

「うん、ゆずちゃんありがとう!!」

(ホント、わんこみたい)

紗智の後ろにしっぽが見えて一人笑った。