入院生活が始まった。

私の部屋は個室だから話す人もいない。

毎日、嫌という程薬を飲む。

まだ、頭痛しか症状がでていないから病院内を歩き回れるけどそんなことしても暇だからこうやってベットにずっといる。

飽きた。
つまらない。

でも、1つだけ楽しみができた。

直哉が毎日、お見舞いに来てくれる。
直哉に全てを話した次の日から欠かさずお見舞いにきてくれてる。
毎日、私を笑わせてくれる。
それがとても嬉しくて。

直哉はいつも6時半ぴったりにくる。
部活が6時まででそこから急いできてくれている。
多分、今日もぴったりにくる。

コンコン

「入るぞーー!!」

直哉だ。

「今日も来てくれてありがと!」

「当たり前だろ!毎日くるっつったろ?(笑)」

「ふふふ。(笑)ありがと!」

「今日は美羅が好きな白桃ゼリー買って来たぞ!」

「え!!!ほんと!!!ありがとう!!!!」


「美羅ってすごい喜ぶよなww」

少し馬鹿にした感じにいってきた。

「それって馬鹿にしてる?(笑)」

「ううん(笑)褒めてる(笑)」

「なら、よろしい(笑)」

直哉とはいつもくだらない話をしている。
テレビの話。
近所のおばあちゃんの話。
サッカーの話。
あっ、サッカーは直哉がサッカー部だからだよ!
直哉は2年生なのにサッカー部のキャプテン!先輩にも後輩にも親しまれている。

直哉みたいなタイプなら好かれるのはわかる気がする。笑

「ただいまの時間で面会のお時間が終了です」

アナウンスが流れる。

「おっ帰らなきゃな!明日は巨峰ゼリーだぞ!」


「ありがとう!楽しみにしとくね!気をつけてね!」


「おう!じゃあな!」

「ばいばい!」

直哉がでていった。

今日も楽しかったな〜!
直哉と話してると自然と病気のことを忘れられる。

でも、直哉に来てもらうのが申し訳ない。

付き合ってるわけでもないし、、、

てか、

直哉って彼女いるのかな、、

いたらショックだな、、、

ってなに好きみたいになってんの!?

まあ、

嫌いか好きかで言われたら好きだけど

これが恋愛感情なのかはわからないなっ


そんなこと考えながら静かに眠りについた。