実は人じゃないんです

「小さい頃から言われてきた
『お前はいらない子だ』
『産まなければよかった』
それこそ何度言われ何度殴られたかわからない

中学生というで家族ともクラスとも馴染めずにいた私は必然といじめの対象になった。
親に相談することもできない
先生も見て見ぬ振り

だけど、先輩だけは違った
先輩だけは私に笑いかけてくれた

嬉しかった」

ヒナタは思い出すように空を見上げた


「けど私が先輩と仲良くなればなるほど
誰もが私を嫌った

生きていくことが
嫌になった」

涙はない
だけど本当は泣いているような声だった

「それで自殺を?」

「そうだよ。だけど死ねなかった

それで、少し前に先輩と会ったの。あの神社で」

まさか自分が見えると思わなかったとヒナタは笑った
「先輩は変わらなかった。大変なはずなのにいつも笑って乗り越えて。
会話をするたびに

あなたの
アオイの名前が出るたびに

アオイに会いたくなった
先輩が人生をかけてまで守りたいと思った人に

会いたいと思った」