実は人じゃないんです

俺は自分宛の手紙を開け声に出して読む

「『アオイへ
まずは事故にあった上、病気になってしまってごめんなさい』姉ちゃんは知ってたのか…」

「『アオイが隠してもわかるんだからね!』」
ふっと笑みがこぼれる
そこにはいつも通りの姉ちゃんがいた

「『自分のことだから。私がこの手紙を書いたのはあなたに伝えておきたいことがあったからです。

アオイはすぐ我慢して溜め込んで、最後には我慢できなくなってしまう

私はそれが心配です

事故にあった時、私が感じたのは痛みと恐怖と不安でした

このまま死んでしまえばあなたが1人になってしまう

一緒にいることを約束したのに何も言えず別れることになってしまう

病院のベットの上
意識はなかったと言われているけど、本当はあなたが毎日来てくれていたこと感じていました。日に日に小さくなっていく声、落ち込んで流す涙
それを拭き取ってあげたくても動かない体に苛立ちを覚えました

だけどある時アオイは来なくなって次に来た時は何かいつもと違う感じでした
なんだか明るかった

このまま私が死んでもアオイは生きていける気がした

きっとそれが神様にバレたんだね。アオイは私に病気のことを隠して毎日笑って過ごせるようにしてくれた
強くなってたことにその時気付いたの』」