愛輝は、大学の側のカフェで目の前に置かれたコーヒーに手を伸ばした。
愛輝の中で新な一歩が動き出そうしている。
迷いの無い真っ直ぐな目で、窓の外の風に揺れる木々を見ていた。
「ごめん…… 待った?」
拓海が少し息を切らして、愛輝の前に座った。
「ううん」
愛輝は、ニコリとして首を横に振った。
「俺もコーヒー」
拓海は、近くにいウエイトレスに声を掛けた。
「呼び出したりしてごめんね…… 忙しかったでしょ?」
「忙しくたって、愛輝に呼ばれれば何時だって飛んでくるよ」
拓海は意味あり気に笑い、愛輝を覗き込むように見た。
「うん……」
愛輝は歯切れ悪く肯いた。
「この間の返事だろ?」
拓海の、まるで胸の中を見透かしたような言葉に息が詰まった。
愛輝は覚悟を決め、拓海に目を向けた。
「ごめんなさい…… 私…… 大切な人がいるの…… 今は彼を信じて待ちたいの……」
少しの間、黙っていた拓海は静かに口を開いた。
「ああ…… 分かっていたよ……」
拓海の目は優しく愛輝を見ていた。
「えっ?」
「それでも、きちとんと気持ち伝えたかったんだ。ちゃんと前に進みたかったから…… この間、愛輝寂しそうな顔していたから、俺にもチャンスあるかと思ったんだけど。今日の愛輝の顔みたら、俺じゃダメなんだろうなって思った……」
拓海は軽く笑って、運ばれてきたコーヒーを口に運んだ。
「拓海君……」
「なあ、愛輝…… 俺はもう、だいぶ前に振られているんだよな…… 高校の時、サッカー見ていた、綺麗な愛輝に……」
「えっ…… それは……」
「いいんだ…… 愛輝は愛輝だよ。どんな姿をしていても、心の綺麗な真っ直ぐな愛輝だよ。俺を変えてくれて、前に進めさせてくれてありがとう……」
拓海の目が、微かに潤んだ……
「ううん。私…… 拓海くんに、自分がどうしたいかだ?って言われて、きちんと自分で考える事が出来たの。私なんかをちゃんと見てくれて、ありがとう……」
「お互い、自分の道、しっかり歩もうな!」
「うん!」
愛輝は、涙目の笑顔を拓海に向けた。
「おい…… そんな可愛い顔しないでくれよ」
拓海は、少し寂しそうな目をして笑った……
愛輝は、高校生の時に憧れていた拓海より、ずっと男らしくなった気がした。
本当の意味でカッコいい男になったのだろう……
これからも、もっともっとカッコよく、大勢の生徒から慕われる先生になるのだろうと思った。
「ありがとう……」
愛輝はもう一度、心からお礼を言った。
愛輝の中で新な一歩が動き出そうしている。
迷いの無い真っ直ぐな目で、窓の外の風に揺れる木々を見ていた。
「ごめん…… 待った?」
拓海が少し息を切らして、愛輝の前に座った。
「ううん」
愛輝は、ニコリとして首を横に振った。
「俺もコーヒー」
拓海は、近くにいウエイトレスに声を掛けた。
「呼び出したりしてごめんね…… 忙しかったでしょ?」
「忙しくたって、愛輝に呼ばれれば何時だって飛んでくるよ」
拓海は意味あり気に笑い、愛輝を覗き込むように見た。
「うん……」
愛輝は歯切れ悪く肯いた。
「この間の返事だろ?」
拓海の、まるで胸の中を見透かしたような言葉に息が詰まった。
愛輝は覚悟を決め、拓海に目を向けた。
「ごめんなさい…… 私…… 大切な人がいるの…… 今は彼を信じて待ちたいの……」
少しの間、黙っていた拓海は静かに口を開いた。
「ああ…… 分かっていたよ……」
拓海の目は優しく愛輝を見ていた。
「えっ?」
「それでも、きちとんと気持ち伝えたかったんだ。ちゃんと前に進みたかったから…… この間、愛輝寂しそうな顔していたから、俺にもチャンスあるかと思ったんだけど。今日の愛輝の顔みたら、俺じゃダメなんだろうなって思った……」
拓海は軽く笑って、運ばれてきたコーヒーを口に運んだ。
「拓海君……」
「なあ、愛輝…… 俺はもう、だいぶ前に振られているんだよな…… 高校の時、サッカー見ていた、綺麗な愛輝に……」
「えっ…… それは……」
「いいんだ…… 愛輝は愛輝だよ。どんな姿をしていても、心の綺麗な真っ直ぐな愛輝だよ。俺を変えてくれて、前に進めさせてくれてありがとう……」
拓海の目が、微かに潤んだ……
「ううん。私…… 拓海くんに、自分がどうしたいかだ?って言われて、きちんと自分で考える事が出来たの。私なんかをちゃんと見てくれて、ありがとう……」
「お互い、自分の道、しっかり歩もうな!」
「うん!」
愛輝は、涙目の笑顔を拓海に向けた。
「おい…… そんな可愛い顔しないでくれよ」
拓海は、少し寂しそうな目をして笑った……
愛輝は、高校生の時に憧れていた拓海より、ずっと男らしくなった気がした。
本当の意味でカッコいい男になったのだろう……
これからも、もっともっとカッコよく、大勢の生徒から慕われる先生になるのだろうと思った。
「ありがとう……」
愛輝はもう一度、心からお礼を言った。


