アルバムのリリースの予定が決まり、真二はスタジオにこもる事が多くなっていた。
「ダメダメダメ!」
リョウが両手を大きく上げ、演奏が止まった。
「どうしたんだよ、真二。心ここにあらずじゃないか。休憩しよう!」
リョウがペットボトルを手にして椅子に座った。
「すまん……」
真二はため息をついた。
「なあ真二、気になる事でもあるんじゃないのか? 実は夕べ、のどかちゃんから電話が来てさ、今日お前にどうしても病院に来るよう言ってくれって頼まれたんだけどさ……」
ドラムの隆(たかし)が、真二に耳打ちした。
隆は、真二とは学生の頃からの友人で、のどかの見舞いにも何度か来ていた。
「あいつ…」
真二が眉間に皺を寄せる。
「お前だって、さっきから時計ばかり気にしているじゃないか? アルバムだってまだ時間はある。今日はもう練習終わりにしようや。俺だって、たまには彼女とゆっくりしたいしさ…」
隆が肩を窄めてウインクした。
「なあリョウ。真二がどこが痛いってさ! 今日は練習辞めようや」
隆が適当な理由を大声で言った。
「おう! きっと胸でも痛いんじゃないか? 早く病院行けよ!」
リョウが真二を見てニヤリとした。
「いや、大丈夫だ」
真二が練習を始めようとギターを手にしたが、誰も動き出さない。
「今日は練習やめ! お前、このままじゃ練習に身が入らないんじゃないか! ちゃんとけじめ付けて来いよ! 後で後悔してもしらんぞ。早く行け」
リョウが真二を急かす。
「このツケはちゃんと曲で返してもらうからな!」
隆が真二の肩を思いっ切り叩き、片付けを始めた。
「すまん…」
真二はスタジオを飛び出した。
リョウと隆は部屋を出て行く真二の姿に、ほっと胸をなでおろし、目を合わせて笑みをこぼした。
「ダメダメダメ!」
リョウが両手を大きく上げ、演奏が止まった。
「どうしたんだよ、真二。心ここにあらずじゃないか。休憩しよう!」
リョウがペットボトルを手にして椅子に座った。
「すまん……」
真二はため息をついた。
「なあ真二、気になる事でもあるんじゃないのか? 実は夕べ、のどかちゃんから電話が来てさ、今日お前にどうしても病院に来るよう言ってくれって頼まれたんだけどさ……」
ドラムの隆(たかし)が、真二に耳打ちした。
隆は、真二とは学生の頃からの友人で、のどかの見舞いにも何度か来ていた。
「あいつ…」
真二が眉間に皺を寄せる。
「お前だって、さっきから時計ばかり気にしているじゃないか? アルバムだってまだ時間はある。今日はもう練習終わりにしようや。俺だって、たまには彼女とゆっくりしたいしさ…」
隆が肩を窄めてウインクした。
「なあリョウ。真二がどこが痛いってさ! 今日は練習辞めようや」
隆が適当な理由を大声で言った。
「おう! きっと胸でも痛いんじゃないか? 早く病院行けよ!」
リョウが真二を見てニヤリとした。
「いや、大丈夫だ」
真二が練習を始めようとギターを手にしたが、誰も動き出さない。
「今日は練習やめ! お前、このままじゃ練習に身が入らないんじゃないか! ちゃんとけじめ付けて来いよ! 後で後悔してもしらんぞ。早く行け」
リョウが真二を急かす。
「このツケはちゃんと曲で返してもらうからな!」
隆が真二の肩を思いっ切り叩き、片付けを始めた。
「すまん…」
真二はスタジオを飛び出した。
リョウと隆は部屋を出て行く真二の姿に、ほっと胸をなでおろし、目を合わせて笑みをこぼした。


