僕の声よりも、ずっと低くて落ち着いた声だった。 実際に、そいつを見たのは初めてで、 僕は、頭の中が真っ白になった。 「ナツキ、泣かないで。」 ずっと触れたかった彼女を 僕とは違う大きな身体で抱きしめて 朝、僕が梳かしてあげた髪を撫でて そいつは言う。 「ナツキの絵なら、また俺が描くよ。」