──ガシャン!

凄い物音がしたので、僕は一瞬で目を開けた。
なんだ!?と思い辺りを見渡す。何も無い。…ネズミでもいたのかな。そう思っただけで、別に搜索する気も無かった。とりあえず今何時だ…?
スマホを確認する。画面には4時62分と書いてある。
「…は?62分?」
スマホと1分間ほどにらめっこしていたら、
「どうもこんにちは!」
勉強机の前で僕と似た人……いや、僕が、ニコニコとしながらこっちを見下ろしている。なに、何が起こった?なんで僕が2人?
「僕はね、君の分身です!」
いやいや、マジでこれは?の花畑だってば。いやそれ以上、?のテーマパークだよ。
「要するに、ドッペルゲンガーさ!」
ドッペルゲンガー?あのドッペルゲンガー?つか、ドッペルゲンガーって見ると死ぬんじゃないの?僕死ぬの?ここで人生ログアウト?
「まぁまぁ、気持ちは分かるけど、落ち着いて、一旦話を聞いてくれよ!」
話?何の話でしょうか?今から死ぬのでお墓を作りに行きましょうとか?いやいやそんなんだったら僕どこかで埋葬してもらった方がいいんだけど。
「僕が呼ばれたのはね、君は昨日もう1人自分がいたら…って言ったよね?」
あ、はいはい。言ったっつーか、まぁ、思ったわな。
「…確かにそうだけど。」
少し掠れた声が出たな。
分身さんとやらは、クスッと笑って
「そんな……そんな真摯な願いが僕を呼んだのさ!」
…なんとなく、感覚的に、?のテーマパークから、花畑に変わっていく感覚があった。