その数日後 紗菜にご飯に誘われる。

話を聞くと、若ちゃんの話だった。

「亜湖に振られたって 若ちゃんが泣きついて来たんだけど…どうして?」

「…振られた?って言うか、そもそも私と若ちゃん 付き合ってないからね。」

本当に どうしょうもない人だ。
紗菜に言って、私にどうしろと言うの?

訳がわからない。
更に紗菜が驚愕する言葉を言うから…

「若ちゃんがね、私と付き合うっていうの…」

「え、どういう事?」

紗菜は泣きながら…

「亜湖の側にいる方法が、それなんだって。」

はい?若ちゃん、頭かなり危ない…
親友の彼氏になって、私の前に現れるとかって…あり得ない。モラルがおかしい…

「紗菜はどうしたいの?」

「そんなの…辛いだけ。若ちゃんの事は 好きだけど、私には無理。だって私…亜湖の事も大好きだから…」

私は 前から思ってた。私が男だったら 紗菜を彼女にする。こんないい女 他にいない。どうして 男の人は紗菜の魅力 わかんないんだろう?

その日 私達は一緒になって
たくさん泣いた。

どうすれば、みんなが幸せになれるんだろうと思いながら…