ぜぇぜぇと息を切らしながら、恐らく王宮の中でもかなり大きな部屋に案内された。私はイメージの中の皇子と現実が違いすぎて、唖然としていた。


(確かに、まだ7才だけど、だけど、もっと落ち着いたイメージがあった・・・!)


そろそろ昼頃という事で太陽がよりいっそう照りつける、窓から日差しが強烈なほどに差し込んでくる。






「ここが、ルイス皇子のお部屋で「おろせーっ、エイデンーっ!」

最後はルイス皇子の声にかき消されたけど、ルイス皇子の部屋だという扉を開けると、当たり前だけど、客室よりもっとずっと豪華な部屋が待ち構えていた。




「わぁ、広いですね・・・!やっぱり王宮の中は何処も広くて迷子になりそうです」



「慣れれば大した事はありませんよ、大丈夫です」



にこっと笑うエイデンさんはどこか優しい雰囲気の人だなと思った。そして、エイデンさんから解放されてキングサイズのベッドの上でゴロゴロしているルイス皇子。