リアムさんが行ってしまった所で、さっきからこちらをじーっと見つめる皇子の視線があった。




「リアムさん行っちゃいましたね、私も皇子にご挨拶をして、わっ!「おいっお前だれだっ、この剣でうちのめしてやるっ」



油断した所で、ふふんっと笑いながら玩具の剣をルイス皇子から向けられる。が、慌てて側にいたエイデンさんが止めた。



「い、いけません!皇子、こちらはお客様ですっ!」
「おきゃくさまなんて、聞いてないっ!」

エイデンさんはルイス皇子から剣を取り上げ、そのまま抱き上げる。



「いえ!エイデンはしっかりとルイス皇子に言いました・・・!」「言ってないっ!おろせーーっっ、エイデンっ!子供あつかいするなっ!」





じたばたと暴れる皇子をどうにか押さえたエイデンさんは、申し訳なさそうにお辞儀をした。






「申し訳ありません、皇子は少し反抗期で・・・あ、あの皇子のお部屋に案内しますので、どうぞいらしてください」