「それと、朝早くからソフィー様とご面会したいという方が来ておられて・・・」


「・・・面会?」

「そうなんですよー。確か朝の6時ぐらいに王宮へ馬車でいらっしゃって、あまりにも早かったので門番が追い返そうとしたのですが、貴族の方だったので客室でお待ちして頂いておりますー」



「あ、朝の6時?!」

「はい・・・あ、男性の方でした。確かお名前がノア様?という方で」





”ノア“その言葉を聞いたとたん、自分でも分かるほどにぞわっ、と背中に寒気がした。


「そ、ソフィー様っ?!大丈夫ですか?顔色が青くなって」


「だ、大丈夫!分かった。着替えたら行くから、そうノアに伝えて。ルナ」





「わ、分かりました。ソフィー様」



ノア・クリスティン。私が王宮へ行くのを一番に阻止しようとした人で、私の婚約者だ。