「と、とりあえずお入りください・・・あ、今丁度荷造りをしていて、部屋が散らかってるのですが・・・」

「いえ、やることをやったら私はすぐに出ていくので・・・気にしないでください」



おどおどとしたエイデンさんは、近くにあった衣服や本やらを片端にまとめて、皇子と私は近くのソファーに座った。





「皇子、ユーティリア様、お紅茶淹れましょうか?確かまだハーブティーが「おい、エイデンっ!」


エイデンさんはキッチンに向かい紅茶を淹れようとポッドを取り出していたが、皇子は立ち上がりエイデンさんに駆け寄った。




「皇子何でしょうか。あぁ、心配ならさないでください、ちゃんとお菓子もご用意してますから・・・」



「そうじゃないっつてんだろっ!これやるっ!受けとれ・・・っ」





皇子怒ったのか、握りしめてくしゃくしゃになってしまった手紙をエイデンさんに押し付けた。


「こ、これは?」
「見たらわかんだろっ、あほエイデン」




(うーん、暴言が酷くなっていくような・・・)




私は苦笑いしながら、キッチンで話す二人を見ていた。