「ねぇ、悠一。手紙、読んでくれた?」


「『今日、わたしは結婚します』って、その結婚相手にそんな手紙送るなんて俺はとんでもないバカを嫁にするんだなって思った」


「もう、素直じゃないなぁ。喜んでよ」


「ハイハイ、ウレシイウレシイ」


「心が篭ってないよ!もぅ…ねぇ、悠一」


「あん?」


「これからもふたりでこうやって、バカやったり言い合いしたり、でもちゃんと愛し合っていこうね」


「………」


ぶっきらぼうな貴方からの返事はタバコの香りがする悠一からの熱い口付けだった。