彼女が消えるその瞬間まで

目を閉じれば、波の音、風の音、姫百合が水と遊ぶ音が聴こえてくる。



このキレイな音を、生で聴けたらもっとよかったんだろうけど。



あいにくこの耳だ。補聴器なしでは音が聴けない。













「翼くん!!」





この風景には似合わない、彼女の大声が耳に届いた。




俺は彼女にもう1度目をやる。




どうやら、水と遊んでいたらしい。