彼女が消えるその瞬間まで

その点、俺は今、生きている。



生きる意味も、存在する価値も失った俺はのうのうと生きている。





なぜ、彼女なんだ。




なぜ、何もない俺は生き、将来を希望に満ち溢れていた姫百合は死ななければいけないのか。





神は幸せを等しく人間に分け与えるはずだ。





出来ることならば、俺が死に、彼女が生きればいい。





目を瞑り、俺は静かに目を閉じた。