彼女が消えるその瞬間まで

まだ驚いている俺を見て、彼女は苦笑していた。





「そんなに驚かないで。1度この世を去ったけど、今は普通だよ。
大丈夫。やり残したことが終われば私は消えるから」



彼女は、俺の隣にある石の椅子に座った。




「ねぇ、翼くん」





急に下の名前で呼ばれて一瞬びっくりした。
…………いや、中学のときは下の名前で呼ばれていた。





「何?」