彼女が消えるその瞬間まで

「お前は、なぜこの世界にいる!?お前は…夏川姫百合は2年前に死んだはずだ。
現に俺は、お前の葬式に出ている。お前は一体何者なんだ?」






俺と彼女の間に沈黙が続いた。






まずいこと、訊いてしまったのか。この後、なんて言葉で会話を切り出せばいいのだろうか。








「………やっぱり、あなたは覚えてるんだね」







彼女は笑顔でこちらを振り向いた。その笑顔は引きつったように見えた。