彼女が消えるその瞬間まで

「……夏川…………姫百合」



俺は目を見開いた。戸惑いを隠せず、俺は1歩後ろに下がった。



「ごめんね、盗み見るつもりはなかったんだけど」



彼女はあははっと笑いながら、俺に近づいてきた。



「来るなっ!!!」



「!」



俺は叫んだ。その声は、神社の中にまで響き渡った。




「あっ、ごめん」



彼女を傷つけてしまっただろうか。彼女の顔を伺った。



彼女は一瞬悲しそうな表情を浮かべていたが、すぐに表情を変え、俺の瞳を見つめてきた。