彼女が消えるその瞬間まで

耳のことと昔の失敗をずっと引きずっていて、俺は人と関わることを未だに躊躇ってしまう。




みんな、いい人たちばかりなのにな。










「部活ー?」



帰りのHRが終わって、松っちゃんが『一緒に部活やらねぇか?』と誘ってきた。




「松っちゃんは、やっぱサッカー部入るのか?」




「おう!あたぼーよ!」




彼があまりにも胸を張って言うので苦笑した。




「誘ってくれたのはありがたいけど遠慮するよ。気持ちだけもらっとく」



「くそー、やっぱ無理かー……まぁいいか!じゃな、翼ー」




彼はすぐに切り替えて、風のように去っていった。