彼女が消えるその瞬間まで

それから俺は、夏川 姫百合には関わらないようにして高校生活を過ごしていた。




彼女は昔っから人目を引く、カリスマ性がある。



きっと彼女に近づかない俺は、周りから見たら変な奴だろう。




「翼ってさー笑ったりはするけど、何考えてるかわからないよなー」




突然、隣を歩いている松っちゃんが言い出した。




「そうか?」



少し不愉快な気持ちになり、松っちゃんを少し睨んだ。



「そういうとこだよ。なんて言うかな〜とっつきにくんだよ。あんまり感情を出さないからな。なんか、ロボットみたいだな」




松っちゃんは爆笑しながら、購買部で買った焼きそばパンに食らいついていた。