彼女が消えるその瞬間まで

「なぁ松っちゃん、俺が引っ越した後、夏川 姫百合に変わったことはないか?」



試しに、俺は訊いてみることにした。



「変わったこと?特にないけど………翼、さっきから変だぞ?」



ほら、言った通りだろう。逆に俺の心配をされた。



………いや、俺がおかしいだけなのか。あれは、あの葬式は、夏川 姫百合のものではなかったとか…………





いや、そんなことあるわけない。あの遺体は、間違えなく彼女のものだった。





デハナゼココニソンザイシテイル……?




隣を見ると、松っちゃんはすでにクラスの輪の中だった。



その中には、夏川 姫百合もいる。