彼女が消えるその瞬間まで

校門を出て、彼女と肩を並べて歩く。



どうしても、彼女の顔を見ることが出来ない。





秋の風が俺たちの頬を撫でる。





「…ねぇ、翼くん。どうして、こっちを見てくれないの?」





姫百合が悲しそうに囁く。





「さっきの教室でも、あなたは変だった。…私、何かした?」












違う!そう言いたかった。





何で言えない?何でこんなにも苦しい。