彼女が消えるその瞬間まで

たしかに2人なら主役もにもあってるし、演技力だってありそうだ。



「どうしよう、松村くん」



「やるか、姫」



松ちゃんが遊び半分で王子様の格好をして膝をついて姫百合に手を差し出した。




少し驚いた彼女だが、すぐにニコッと微笑み、松ちゃんの手の上に自分の手を重ねた。







そして、空いている片手で制服のスカートを持ち、凛とした声を漏らした。





「私を幸せに出来ますか?王子」




おー!と歓声があがった。何だこの2人の演技力。





いつも元気な彼女の声質は透き通っていてキレイだと思っていたが、今の凛としたの声はクラス中のみんなを虜にしてしまうほどキレイだった。





彼女にも、あんな声が出せるのか。