彼女が消えるその瞬間まで

「夏川 姫百合だろ?俺らあの子と小中学同じだもんな」



「あっ、あぁ」




ー違う。そんなことを訊きたいんじゃない。




こいつは……いや、その表現の仕方は違う。





こいつらは、夏川 姫百合が死んだことを完璧に忘れている。




それがどうしてなのかは分からない。







この俺の考えは、周りの人たちの反応を見ていたことで、しだいに予想から確信へと変わった。