彼女が消えるその瞬間まで

「盛り上がるって言うなら恋愛系じゃない?」



「そうそう。攫われた姫を王子様が助ける愛と正義の物語とかさ!」



「何そのありきたりなストーリー」




どっと笑い声があがった。たしかにありきたりだな。




何だその愛と正義って。





心の中でひとりでつっこむ俺はほっぽり出して、話は炎上していった。






「やっぱ、恋愛だよ!嘘でもキスすればいいじゃん!」




「そうそう!ぎゅーもして欲しい!」




「恋愛はいいよな。美男美女でさ、どうせならクオリティを高くしたいよな」




「美男って言ったら、うちのクラスは松村だよね〜」